
2015/01/某日, 2015/08/某日訪問
大和田陣屋の最寄り駅は大和田駅だが実家が大宮にあるので、訪問した日は実家から散歩がてら徒歩。実家に住んでいた若いころは城館跡に全く興味がなかったので、今思えばだいぶ損をしたと思っている。
今となっては情報源を忘れたが、大和田陣屋の土塁がむき出しになっている、という情報入手。破壊されるかもしれないので見に行くならいまのうちだ、ということで最初の訪問。すでに見られない光景なので、手持ちの写真は似たような写真も含まれるが、できるだけ公開しておく。
大和田駅方面から大宮商業高校の周囲を進み、陣屋跡の北東から訪問する格好になった。
北東にある土塁がお出迎え。逆光で見づらいのが申し訳ない。

なんだ、残っているじゃん、と思いつつ西に進むと作業現場が出現。これは西側の土塁。木々は伐採され、均される寸前の状態。
こちらは土塁の西南角。

南側土塁の虎口西側。
南側土塁の虎口東側。

虎口を正面から。建築中の建物は地主の方のものだろう。

このときは土塁が破壊されるのかどうか不明だったが不安ではあった。陣屋の案内板を探したが、見つからず。案内板があるとされた場所には新しめのアパートが建っており、この建築に伴い撤去されたのかもしれないと推測した。
そして、同年の8月に再訪。この日は雨だった。
1月の訪問時は撮影し損ねた、かつて案内板のあったあたり。写真右側の建物あたりにあったと思われる。
この日は正面から訪問した。かつての虎口付近に現代の門ができていた。ぱっと見土塁は残っているように見えた。
門付近に傘を差したスーツ姿の方がいたので声をかけたところ、この工事の関係者のようだった。ちょっと話をしていたら、建物の中から居住者の方が出てきた。挨拶をして聞いたところ、土塁は壊した、案内板は役所の人が撤去し、再設置するかは不明とのことだった。土塁破壊は残念であるが、地権者に文句を言えるわけもなし。お話をしていただいたことへの謝意を伝えて引き上げた。
低い場所から見たら土塁が残っているように見えたが、西南角の土塁跡から見たらすっかり均されていた。
陣屋北東の土塁はどうなんだろう、と思い見に行ったらこちらは残っていた。
よく見ると「保存緑地指定」のプレートがあった。北東の土塁は残されるのではないか、と期待していた。
しかし、さきほどグーグルストリートビューを見たら、この北東の土塁付近も木々が伐採され、今にも破壊されそうな姿が映されていた。これはもう駄目だろうな。地権者からしたら大宮駅に近い土地を遊ばせるより宅地にしたほうがいいだろうしね。仕方ないね。
大和田陣屋位置