
2017/3/某日訪問。
小日向の砦は歴史不詳の砦跡である。小日向と書いて「おびなた」と読むそうだ。「こひなた」だと思い込んでいた。
この日は磯部駅から徒歩で後閑城へ向かい、後閑城見学の帰りに小日向の砦、名山城を見学するルートであった。日帰りプランで地元で出遅れたため、磯部駅に着いた頃には昼過ぎており、あまり時間がなかった。そもそも磯部駅から後閑城へは普通の人は徒歩で行く距離ではない。バスがあるのかは知らないが、あっても本数は少ないだろう。
ともあれ、後閑城見学(レポートの多い城跡なので記事にはしない)を終えて、小日向の砦の集落へ到着。
正面の民家も縄張り内である。民家裏の竹藪がべんしょう山と呼ばれる箇所で、小日向の砦の中でも見どころであろう。
まずは南側の道路を進む。右手の盛り上がった部分は一応土塁らしいが、現地に行った感じでは土塁には感じられず。
歩みを進めると、左手の民家のほうから犬の鳴き声。左手の民家は高い位置にあり視界に犬は見えなかったので、普段しない臭いを感じて警告してきたのだろう。田舎の犬はペットとしての面もあるだろうが、都会よりは番犬要素が高い。
右側の竹藪北側の水路。水路も藪でよくわからないが、水堀としても機能していただろう。
べんしょう山の中に入れるかな、と思ったがどこからとりついていいものかわからず。竹藪を眺めている間も犬がうるさい。
あぜ道からべんしょう山に近づけるかな、と思ったときには犬の吠え声がさきほどより近くなっていた。振り返ると民家から出てきてこちらにダッシュ。田舎の犬あるあるの1つ放し飼いのようだ。
吠えながら一定の距離をとっていたが、こちらが引かないと飛びかかってきそうな雰囲気。犬は好きなのだが、そんな思いは番犬には通じない。
とどまっていると攻撃されそうだったので目を離さずにあとずさりした。
後ずさりすると吠えられはしたが追ってくることはなかった。
ということで小日向の砦見学は中途半端に終わってしまった。べんしょう山は民家の裏な上にとりつき箇所もわからなかったし、見学するのに躊躇したので深追いしなくて済んだということでよしとした。犬に深追いするな、と注意されたと解釈したのである。
なぜこんな中途半端な訪問記録を記事にしたのかは次の名山城見学で明らかに。
小日向の砦位置